make the style. オレンジランプのブログ

私、オレンジランプが自由気ままに過ごす日常。大好きなもの作り。料理。家具製作。猫。アウトドア。子育て論。などなど、気ままに発信していきます。

『私を作ったもの。』昭和のアニメ編

人は生きていくにつれ、その価値観、人生観、思想、宗教観などは、どんどん変化していく生き物。そのきっかけも様々で学生生活だったり、恋愛だったり、好きな漫画、映画、小説、病気になったり、大きなトラブルだったり。その中でも今回は私がどういう『アニメ』に影響されてきたかをご紹介します。

 

昭和生まれ、昭和育ち。

 

以前のブログでも紹介しましたが私は昭和の生まれでございます。

現在の年号は平成。しかも29年です。あの時、生まれた赤ちゃんがもうすぐ、オッサン、オバサンの仲間入りです。おめでとうございます。これを受け入れる事が出来れば後が楽です(苦笑い)

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↑小学校低学年の時に本気でやっていた修行。

 

平成の世の中と昭和後半の時代何が違うかと考えました・・・。

 

それは情報が違うのかなぁって思います。

 

私が子供の頃つまり、昭和の後半は情報量が少なかった。それはなぜか!?インターネットの発展と普及がまだなかったからです。

あるにはありましたよ。電話の受話器を機器に取り付けてやるやつ。すんげー時間かかりし、情報量もめっちゃ少ない(笑)今では自分の知りたい情報や知識も簡単に手に入ります。パソコンやスマホで検索するだけですもん。簡単簡単です。その手に入った情報が正しいか間違っているのかは別として。

 

昭和の時代と平成の時代はこの情報の入ってくるスピードと量が全然違うのです。

 

私が子供の頃の情報の発生源としたらテレビもしくは、ラジオもしくは、本でした。

そこで紹介されるアニメ、ドラマ、歌、おもちゃ、ゲーム、映画などでワクワクしておりました。楽しかったですね。今思えば、情報量が少ないのでその情報をいかに正しく、面白く会得できるかで、あっという間に学校で人気者になれるんですから。

 

今の時代だったら情報量が多いので趣味も多いでしょ。だから、苦労して身に着けたモノマネも『しらない。』の一言で片付けられるんじゃないかと思います。

それだけじゃなく『それのどこが面白いの?』なんて言われます。、、、。泣けてきますね。

私が子供の頃はピンクレディやザ・ドリフターズ、ひょうきん族なんかが流行っていたのでピンクレディが学校のそこら中に居ましたし、体育の時間には中本工事が沢山いました。

授業に休み時間も『志村後ろ!』って言われながら名字が志村でもないのにいきなり後頭部を叩かれました。←分かんない人は40代以上の人に訊いてみましょう!

 

だから、私の子供の頃は人気者になりたい!ちやほやされたい一心でテレビや雑誌のタレントさんや芸人さん、歌手を一生懸命真似しました。

その結果、今でも当時のアニメの歌が歌えたり、歌手のモノマネが出来たり、アニメのキャラクターの絵が描けます。すごいですよね。昭和の影響力って。

最近はもに忘れも多くて、、、。それは昭和じゃなくて最近年を取って記憶力の媒体に陰りが見えて来てるのかもしれませんが。

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そのお陰かガンダムなんて5分で描けます。時間かければ上手くも描けますよ。きっと。

 

当時好きなアニメはダントツで『機動戦士ガンダム』です。放送開始直後はそんなに人気もなかったような気がしますが夏休みの再放送(熊本県では夏休みに子供の為のアニメの再放送が当時はありました。)から人気に火が付いたような気がします。

ガンダムの絵をかいたり、プラモデルを買ってもらって必死になって作りました。

家族中にプラモデルを作る時の接着剤が臭いとの非難を受けながら。

 

『機動戦士ガンダム』の前にも、悪い奴らが居てそれを正義の味方がやっつけるという構図のアニメは沢山ありました。『化学忍者ガッチャマン』や『ザンボットスリー』なんかも好きでしたが『機動戦士ガンダム』が始まってからは、その魅力にドップリでした。この『機動戦士ガンダム』が他のロボットアニメと何が違ったのか?!

 

それまでのロボット戦争物は基本的に悪い敵に地球が侵略されて地球を守る組織がロボット作って対抗するっていうものがほとんどだったんです。その戦いも悪い奴が攻めてきて、地球の人々が被害をこうむって、そこに正義の味方が現れて悪い奴をぶっ飛ばす!

そして、ハッピーエンドってのが普通でした。

そこからちょっとずつロボット戦争アニメも変わって行って、物語の終盤に正義の味方の基地が敵に壊滅されるとか、それまで死ななかった正義の味方の仲間が死んでしまったり、敵も味方も居なくなりました~。ってのがあったりと少しずつロボット戦争アニメも変わってきていたんです。

 

で、そんな時に始まったのが、この『機動戦士ガンダム』でした。第一話の内容は、、、敵が攻めてきて民間人が死んでいく、、、。当時、小学生だった私は思いましたよ。

ハイハイこのパターンねって。ごくごく普通の言葉悪いですが在り来たりだと。

 

でも、そこからが違うんですよ!

もう、35年も前のアニメなので今更ネタバレも無いと思うのですが、いつものパターンならここで特別な訓練を受けた、どこかのエリートが現れてめちゃめちゃ強いロボットで敵を倒すんでしょうけど、ここで登場するのはエリートでも何でもない、イジケ虫のアムロ・レイ少年15歳なんですよ。中3ですよ。中学3年生。しかも身長168㎝です。

 

今の私とほぼ一緒です。←関係ないですけど。どうせ高1から伸びてませんよ。きっと高1から始めたボクシングのせいです。

 

一般人も一般人。ド、一般人の天然パーマの。←悪意はありません。大好きですよ。アムロ・レイ。その少年が偶然に見つけたガンダム(劇中はMSモビルスーツと呼ばれます。)に乗るんですよ。エリートも出てこない。しかも、そのガンダムに乗って言ったセリフが『こいつ動くぞ!』です。不安でしょ(笑)それまでの正義の味方は特別な訓練を受けているので間違ってもそんなこと言いません。でも、アムロは言っちゃうんですよ。だって、民間人だもの。(笑)

 

この頃から天邪鬼の私は、完全に虜です。今までとは違うってだけで。それからは、ランドセルに傘をさしてはビームサーベルと言い。歩く時にはディギンディギンディギンってガンダムの歩行音の前をして歩いていました。家に帰ってもガンダムの絵を描いて、ガンダムの放送がある日は急いで帰って、新しい登場人物の名前や新しいモビルスーツの名前や形を書くためのノートを準備していつも真剣に見ていました。

 

今ではネットで検索すれば画像も出ますし、録画もできますが当時はそんなものありません。頼れるものは自分の記憶とそのノートだけでした。だから必死です。でも、私の実家は商売していましたので電話で、その時間を邪魔されたり、祖父の無言でテレビのチャンネル変える攻撃もし烈でした。←当時私はこれで祖父の事嫌いでした。

 

この『機動戦士ガンダム』との出会いで私の人生観と言うか、ものの考え方が変わったと言っても過言ではありません。それまでのいわゆるロボットアニメは悪い奴を倒したらハッピーエンドだったんですがこの『機動戦士ガンダム』を見てからは、この世の中に絶対正義というものは無いという事や戦争は悲惨なもの、子供だから許されるってことは無いんだなっていう事を学びました。

 

その考え方は今も変わっていません。自分が過ちを起こしたら、その報いを受けるという事も全ての行いが報われるとは限らないという事もそうです。

 

それ以外よく観ていたアニメは『じゃりン子チエ』や、変わったところでは『パタリロ!』ですね。

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↑バンコランファンには申し訳ありませんが、あんまり描いて無いのでこうなります。

 

『パタリロ!』では、その主人公のパタリロ・ド・マリネール8世の強烈なインパクトと当時同じく流行っていた『ベルサイユのばら』をほうふつとさせるイギリスMI6の諜報部員のジャック・バルバロッサ・バンコランとその恋人のマライヒたちが織り成す強烈なギャグマンガのアニメでした。私は女の子3人男の子1の中で育ったので往々にして女の子の漫画やアニメを見る環境にありました。←姉たちが観るなら強制的に。

だから、この『パタリロ!』も姉の影響下の元、観てたような気がします。

 

このパタリロ!。はっきり言って前衛的な内容のアニメでして今はおそらく規制がかかるような内容盛りだくさんです。パタリロのその衣装もナチスドイツを連想させる制服だと思いますし、バンコランとその恋人マライヒは共に男です。つまり、BL(boyslove)何ですよ。この当時に。しかも私は小学生です。

もう毎回、毎回、目を覆うような場面の連続です。でも、そのパタリロの理不尽さや劇中に出て来るパタリロの親衛隊のタマネギ部隊のその実直さや、時にはその怖いもの知らずの行動に笑いと救いを学びました。

 

次に紹介するのは『じゃりン子チエ』です。

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 ↑女の中で育った私は、チエちゃんの明るさと強さと時折見せる、か弱さに憧れたのでした。

 

『じゃりン子チエ』は大阪の西成を舞台としたコメディタッチのアニメでした。このじゃりン子チエ。はっきり言って、下品で強烈で下世話な話のオンパレードです。でも、大好きなアニメです。私が好きなどの作品もそうですが、このじゃりン子チエの登場人物は、とにかく濃い。この一言につきます。

主人公の竹本チエちゃん。小学校5年生です。足元はいつも下駄です。小学校5年生でホルモン屋を営んでます。チエちゃんのオトンのテツはそっち系の方も恐れる怖い人です。

ちなみに声は西川のりおさんがやってました。このテツがチエちゃんに好かれるために色々やるんですが全てが裏目に出たり。

私にも娘がいますが年齢的にはそんなに変わらない年齢差かと思いますから今見るとテツ頑張れってなりますね。

 

この『じゃりン子チエ』から学んだことは、ひたむきに生きるって事と人情と家族愛ですね。とにかく泣けるエピソードが沢山あります。今でも見て当時の同級生と登場人物を重ねたり、ヒラメちゃんのずけずけ物を言う態度や、まさるのチエちゃんに対する接し方が当時の私とダブってキュンキュンします。

 

あと、猫好きの方には一度は見て欲しい作品ですね。ここに出て来る木枯し紋次郎こと、小鉄やアントニオ(Jr)という猫達の織り成す世界は猫界と人間界のそれぞれの情景とその狭間を垣間見ることが出来ます。

 

どの話も強烈で差別的な言葉だったり、違法性のある表現などが出てきたりしたので今の厳しい基準では放送が難しかったり、規制がされるかもしれませんけれどぜひ観ていただきたい作品です。

 

今回は『機動戦士ガンダム』『パタリロ!』『じゃりン子チエ』を紹介しましたがどれも本当に人間味のある作品です。パタリロはちょっと違うかも(笑)興味ある方はぜひぜひ見て欲しいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。感謝いたします。