育てるって言う事。
昔と今。
時代は違います。でもやっていかなければいけない事。色々ありますね。
その中でも大切な事って何でしょう。
私は育てていくって言う事じゃないかと思います。
今回のテーマは『育てる』について書いていきます。
昔と今は時代が違う。
と言いますが何が違うのか考えて見ました。色んな事が違ってきていますし、規制やコンプライアンスの問題もあり昔と違って当然だと思います。
じゃあ、こういう時代に誰がしたのかと訊かれれば子供じゃなくて、その時代の大人がしたんだと思います。
週休二日制もゆとり教育も大人が決めたことです。
その時代の子供たちはその時代かその昔決められた環境、決まりごとの中で生きていかなければなりません。私も昔は子供で今は大人なのでその役をどっちも買っている訳です。
大人たちが決めた事は決して悪いことばかりではありません。おそらく、ほとんどの事はいい結果が生まれているに違いありません。でも、その少ない間違ったと言われる事によって弊害や障害が生まれてきたことがあるのも事実ではないでしょうか。
昨日、私が書いた『私が入院している病院の看護師へ思う事。』にもいくつか反響をいただきました。ありがとうございます。
今回はその反響の中からテーマを決めました。
私は以前の仕事で『人材育成』の仕事をしていました。簡単に言うと営業の人間を育てるという仕事です。年齢は実に様々でした。勿論、その中には私の倍くらい年が離れている先輩や高校を出たばかりの社会人1年生も居ました。
私のこの両者への接し方ははっきり言って違いました。
何故かというと時代が違うからです。
育成する相手が私の先輩、後輩という事もありましたが育成という立場上そこにはそういう概念はありませんでした。言葉使いはどちらに対しても敬語でした。
一番の違いは自分がやらないといけない事に対して準備が出来ているかいないか。
この差は大きいです。
その世代全員がそうじゃないと思いますが後者の方、すなわち年が若い人はこの準備をさせるまでが本当に大変でした。
私が教えたいところまで準備や考え方がたどり着けてないので、その準備を手伝ったり時間を割いていれば少し不服そうに、、、、、
『何で自分だけに、そういうことを言うのですか?』
と言われてしまいます。もちろんそこまでというのは私のエゴかもしれません。
でも、会社から命ぜられた大事な職務ですし、私の経験と実績を考慮していただいた結果でのそういう任命だと思います。
さらに、そういう人たちの口癖はこうでした。
『どうせ私たちはゆとり世代ですからね。』
ん~なんといえばいいのやら、、、。『でっ?』って言ってましたけど。
そんな事を言って前に進めたり、自分が望む実績が残せればいいのだけれどって、いつも思ってました。
この準備が出来てない一番の理由は何かと考えたんですよ。
その当時。
毎日毎日。いつもいつも。そしたら、自分の中で一つの答えに導かれました。
その答えは、、、。
目標がない。もしくは漠然とした目標はあるけど明確な目標が無いんでは?
これでした。そういう人たちもその人に合わせた目標を一緒に立ててあげて、一緒に実践して、一緒に目標が達成されれば結果を残していくって言う事が分かりました。
当然、私の労働時間もその分長くなるのですが、、、💦
私が好きな言葉に
『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ』
という言葉があります。
誰が言ったかはここでは省きます。
まさにその通りで自分がやっても出来ない事をやれって言っても人は動きません。
また、やらせてあげなくては人は育ちません。失敗しても良いんです。失敗からも学ぶ事は多くありますし、その失敗から立ち直る方法や改善方法も一緒に経験してあげればその人はより多くの事を学べるはずです。
次に、、、褒める。これが難しい。簡単に褒めすぎれば甘えてしまします。
逆に褒めなければ拗ねてしまします。このバランスをとるというのが一番難しく、これって大きく育った環境にも左右されるのでとても気を使いました。
一人のスーパーマンよりもより多くの学ぶの労働者を育てる。
というのも私が実践していた育成方法です。労働者というとネガティブなイメージをする方いらっしゃるかもしれませんがここで私が言う労働者とは、自分が汗を流すことによって社会に貢献や利益を生む者という事を指します。
スーパーマンを育てた方がいいような気がしますけど私がスーパーマンじゃないので育て方が分からないですし、多分スーパーマンは何も言わなくても勝手に育っていきますからね。たまにそういう人も居ましたし。
汗を流す。
一見、簡単な言葉ですがこれを出来るようにするまでが実に大変。まずは、目標の設定から一緒にやるんですがこれも育成する側とされる側でしっかり信頼関係が出来てないと不可能です。だって、好きでもない先輩や上司や親の言う事なんて聞きませんもん。
だから、この信頼関係がある程度出来上がるまで仕事の話などほとんどしません。
自分の仕事を見せるだけです。ああして、こうしてとは言いませんでした。
もちろん、訊いてきたら、こういう場合は私はこうしているよって話はしていました。
最初はあれこれしないといけないですし時間的にも体力的にも精神的にも大変でしたが、ある程度の時間と労力を使って全体がそういう環境に馴染んでくれてからはとっても良い結果が出ました。この環境作りっていうものが一番大変でした。
環境作り。
この環境というものが私が子供の頃と今では大きく違います。今は昔と違って何でも簡単に出来てしまいます。そのお陰で時間が出来たり、少ない労力で物事が進んだりするのは良いんですけどね。
遊び一つとっても昔と今では考え方が違います。
私が子供の頃は何処が一番魚が釣れるか、何処が一番虫が捕れるか、野球するときも紙や草などでボールを作ったり常に考えて実践をしていました。
その結果、虫取り行って人の家の庭に入って怒られたり、魚が全く捕れないって経験も本当に沢山しました。
でも、遊ぶ時間も考える時間も今と比べて沢山あるので試行錯誤出来たのは良かったと思います。これを子供の頃から繰り返しているので失敗から学ぶってのは自然に身に着くんですよね。
では、今の子供たちはどうでしょう?!子供は大人から学びます。遊び方も、、、。
その大人が外で遊んでなかったら子供も遊ばないでしょう。大人が家の中でゲームばかりしていたら子供もゲームばっかりするかもしれません。
物事が簡単になった。
一番簡単になったのは知りたい事を知るという事です。スマホやパソコンなどでキーワードで検索するだけで答えが出る時代です。
頭に物事を浮かべて目標決めて材料集めて実践して失敗してそれを繰り返し思い描いた答えに近づき、その結果、答えに到達する。
これがありません。だから、私が教えた多くの人達は自分に合った目標を立てることもそれを実践することも失敗することで成功に近づくことも成功に到達したという達成感の喜びも知らなかったのではないのでしょうか。
育った環境で目標もそこに行くまでの過程もある程度は設定できるようになる。
今まで書いてきたことをまとめるとこういう事なのかなって思いました。
他にも、、、、、
今晩の晩御飯の料理何にしよう?
これも昔と今では違うかもしれません。昔は冷蔵庫の中身や旬に庭で採れていた食材で料理をしていました。今もそういう方多いはずです。
でも、中にはネットなどで料理の画像やレシピを見て全くその通りにする。
上に書いた子供の遊びと一緒な感じがします。目標も立てずに、料理が出来ても自分が出来たって言う達成感じゃなくてレシピ通りに出来た喜び。
しかも、もしそのレシピが間違っていたとしても何が悪かったのか分からず、自分が失敗したんだって思うかもしれません。
なんか違う気がします。おかしいですよね。寂しいなぁって思います。
私が子供の頃は国語の宿題などで分からない漢字があったら辞書で調べました。
その途中で他の漢字や興味ある漢字を見つけてそっちまで覚えるってこと沢山ありました。
今の子供は知らない漢字をネットで検索して答えを見つけます。
何処で覚えたか、、、。
大人です。
大人が考えて形にして大人がやったのを子供がまねているんです。
子供は学ぶ生き物です。大人もそうですが大人よりも、はるかに子供の方が学ぶ意識も学ぶスピードも大きく早いものです。
だからこそ、私たち大人が苦労している姿を見せて子供たちに失敗しても良いんだよ。
失敗しても次頑張ればいいんだよ。ってことを見せて行かなければいけないなって思います。
私も子供の親としてはまだまだ未熟です。子供の成長のスピードについていけずにイライラしたり、自分に余裕がないのに声を荒げたりします。でも、この子と色んな事をやって失敗して成功する喜びを少しでも経験できたらいいなって思います。
まだまだ死ねません。
だからこそ、誰より学んで他の方から知恵をお借りして今まで生きてきました。
これからも沢山、学ぶでしょう。私の子供もそういう私を見て学ぶかもしれません。
私は決して教育者でも精神論者でもありませんが学ぶ環境、学ぶ意識というものを先ず自分の子供から伝えていかねばと思っています。
文中、生意気な表現、気に障る表現あったかもしれません。でも、これは私が子供時代の大人から学んだことです。次の世の中に伝えていこうと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。感謝いたします。
orangelamp.