自分の椅子を作った話 デザイン編
ハンドメイドその言葉を聞いただけでもワクワクします。自分でつくる自分だけもの。その喜びを伝えたい。
家具作りが好きな私ですが、よくよく考えたら自分専用の家具を作った事はありませんでした。そんなわけで今回からしばらく自分専用に作った椅子づくりの話をシリーズでお贈りいたします。
基本は何でもD.I.Y Do It Yourself
無いものはとりあえず作ろう。これが私の信念です。失敗したらどうしようとかは考えません。出来るか出来ないかは考えますけれど、その殆どが多分できるんじゃない。
っていう考えにたどり着きます。けっこういいかげんですが(笑)
これまでも、テレビなどのAVボードや食器棚、子供の学習机、本棚、書斎の机などを作ってきました。でも、よくよく考えたら自分専用の家具って作った事がありませんでした。
病気の影響で体力、筋力が極端に落ちてしまったという事もあって、今回は自分専用の椅子を作ってみようと思いたったのです。
自分専用の椅子。
凄い贅沢な気がします。もちろんハンドメイドなので自分の体に合わせてサイズも合わせます。考えただけでもウキウキしました。
①どんな椅子にするか
最初にやるべきことはその椅子のデザイン。どんな椅子にするかです。時間も予算もあればどっしりと座れるソファーなんかも良いと思うんですけど、今の体力じゃそれも無理そうなので、自分の体のコンディションや予算、用途などに合わせて優先順位も考えて書き出しました。
用途
・快適に座れるもの 優先順位 高
・簡単に出来るもの
・シンプルなもの
・材料費が安く出来るもの
・永い間使えるもの 低
この中でも優先順位は簡単に出来て快適に座れるものでした。これを考慮して、簡単なデザインを描いていきます。
デザイン案の一番最初はこんな感じの本当に簡素な折りたたみ出来る椅子でした。
この椅子ならば2,3時間もあれば出来るし材料も今家にある材料で何とかできそうです。でも、ゆっくりと座れるかには疑問が残りました。
次のデザインは背もたれを付けて出来るだけ、簡単に作れてゆっくり出来るようにしました。ほぼほぼこれで作ろうかと思っていたんですが、どうせ作るのなら永く使えるものが良いなと思いはじめ、折りたたみの場合は強度に問題があるし家の中で使うから折りたためる必要もないという事でシンプルかつ、しっかりとした作りにしました。
これが最終案です。この作りだったら強度的にも強いし簡単に出来そうです。
私が使う椅子なので私の体重さえ支えてくれれば良いのでデザインで行くことにしました。
②どんな材料を使うか
デザインが決まったので今度はどんな材料を使ってどんな味を出していくかです。
椅子って家具の中でも、その人の個性や雰囲気が出せる家具だと思うのでこれも結構悩みました。
枠組はもちろん木材です。その中でも加工がしやすく、木目もしっかりとしているパイン材を使う事にしました。
座面もスポンジや低反発の素材を考えたのですが、これからの季節暑くなることを考え、い草のクッションを使う事にしました。クッションを交換すれば寒くなってもそれを交換するだけで雰囲気も使い心地も冬仕様に出来るのでこれで決定です。
デザインが決まればそのワクワクも一気に加速していきます。私の夢はどんどん膨らんでいきました。もの作りをしている時に一番楽しいのはこの時だと思います。
実際、制作をしている時は何でこんな作りにしたんだろうとか作業が面倒な時もありますので(笑)
皆さんもぜひ、このブログを読んで自分の椅子や何かの家具が欲しいと思った方は、そのデザインを描いてみてはどうでしょうか。きっと夢が広がってワクワクすること間違いなしですよ。
次回は自分の体に合わせた採寸と設計図編です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。