自分の椅子を作った話 その③ 木材加工編1
永くなってしまった入院生活で体力と筋力を失ってしまった私。楽に日常生活を送りたいという事で始まった自分専用の椅子作り。今回はその3回目です。
工具を使える喜び~🎵
前回までで準備というものはすべて終わりました。その準備が正しいものだったのか、こっからが本番です。
⑥鉋かけ
前回の板割表や積算書に基づいて購入した木材を加工していきます。
加工の方法も様々なんですが、いかんせん今の私の体力は限られております。なので、加工は早く、安全、簡単を基本とします。
最初に行うのは鉋(かんな)掛けです。木材には木肌があります。これを均一にするため、大きさを均一にするために最初に行う工程です。また、今回、購入したSPF材という材料は角が丸みを帯びているので、このまま加工すると木と木を継ぐときに隙間が出来るので、それが出来ないように角に角を作るための鉋掛けでもあります。
鉋掛けの方法も手で鉋をかける方法、機械の鉋を使う方法と色々あります。
私の場合は細部は手鉋を使いますがこういった準備段階の鉋は自動鉋を使います。
自動鉋はダイアル調整で削りたい厚みを調節できるので、今回は1辺を1.5mmずつ削って38mmの材料を35mmに均一化します。
父に手伝ってもらいながら、左から右の父へ木材を自動鉋に通しながら送ります。
ああじゃ、こうじゃ、小言を言われながら、作業を進めます。機械や刃物を使うので注意を払いながら作業を進めます。
でないと、、、。
よそ見してると。
あわや、父の頭を直撃するところでした。
仕上がりをよくするためにも、とても大事な工程の『鉋掛け』これを全ての材料に行いました。鉋掛けが終わると今度は、木材をそれぞれの大きさ、長さに切っていく為の目印をつける、墨付けという作業を行います。
⑦墨付け
墨付けでの注意点は、切る場所に節があるとノコギリの刃を痛めるので、その場所を外したり、材料が出来るだけ綺麗な場所になるように、材料に無駄が出ないように、
切れ端で他の場所の材料が取れる場合にはそっちに回したりします。
墨付けが終わったらいよいよノコギリを使って木材を切って、椅子の部品を作っていきます。
⑧切り方
今回は『スライドのこぎり』という電動工具を使いました。この切る工程で一番大事なことは切断面を真っ直ぐに、直角に切るという事です。直角に切れなかったら、材料組んでいったときに隙間が空いたり、椅子のような4本足の家具の場合は足がぐらぐらとぐらついてしまします。とにかく慎重に、真っ直ぐに切っていきます。
このスライドのこぎりの良い所は一度、ノコギリの刃の角度を調節したら同じ角度で繰り返し切れるところです。手のこでは、なかなか難しいこのまっすぐ切るという事も簡単に出来ます。でも、ケガには十分注意しましょう。
けが防止の為の手袋、マスク、メガネ、帽子を装着して作業を進めました。
約30分で切り方が終了しました。ここまでで、木工の家庭の3分の1が終了という所でしょうか。どんどん形になっていくのでワクワクが止まりませんよ!
今回はここまで。
ここまでの全体の作業時間は2時間ほど。集中力と少しの体力が居る作業なのでボチボチ進めました。
次回は『椅子の足の加工』をやっていきたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。