make the style. オレンジランプのブログ

私、オレンジランプが自由気ままに過ごす日常。大好きなもの作り。料理。家具製作。猫。アウトドア。子育て論。などなど、気ままに発信していきます。

自分の椅子を作った話 その④ 木材加工編2

前回の工程で設計図に沿って買って来た木材をのこぎりで切るところまで終えました。工程が進めば進むほど頭の中でイメージしていたものが形になっていくのでワクワクします。

 

今回も色んな道具を使っていきます。

 

⑨座板と背板の加工

今回最初の加工作業は座板と背もたれの枠を作る作業です。

 

座る面の部品と背もたれの部品の事です。最初に枠を作って、その中を桟で埋めていくのですが桟はどこかで残った材料で作りたいので、先に枠だけ作っていきます。

 

ここでの加工は材料に穴をあけて、木工用ボンドで材料と材料を継いでいき、枠を作るという作業です。穴をあけるのは、材料がねじを締める時に割れないように下穴をあけるという働きと少し大きめの穴をあける事でねじの跡が分からないようにする為の準備です。この後の仕上げの段階で木栓という木で穴を埋めていきます。

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ねじで材料同士を継ぐために下穴をあけています。穴の直径は9㎜です。ここに仕上げの段階で10㎜の木栓を詰めてねじを見えなくします。

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場所は違いますがこんな感じです。

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キチンと直角に出来ているかを曲がり尺という道具でチェックします。

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こんな形のものを座板・背もたれと同じものを2つ作ります。

 

⑩椅子の脚の加工

 

テーブルや椅子を木工などで作る場合、この足の加工は一番神経を使う所かもしれません。この加工が上手くいかないと、その4つの脚が均等に地面に着いてくれなくて、グラグラと座り心地の悪い椅子になってしまうからです。

 

その為にここは一番慎重な繊細な作業となります。

 

が、ここで一つの問題が発生しました。

 

何かというとデザイン案のまま作ってしまったら、この椅子の脚の強度がねじれる方向に対して弱いんじゃないのかと思い始めました。そこで、デザインを少し変えて脚と脚の間にトンボ貫(つなぎぬきとも言います)を作る事にしました。これでねじれに対しても強くなります。

 

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でも、なぜ、デザイン案の時に、こういう強度が無いデザインにしたのか?と言いますと。

 

考えてなかった。

 

よくある事です。ものつくりには、デザインする人とデザインを基に設計する人と設計図を基にものを制作する人がいます。今回はそれを私が一人でやっていますから、デザインが悪かったら私のせい。設計が悪かったら私のせい。制作が失敗したら私のせい。

 

つまり、自己責任。

 

なんです。

 

こういう仕事をしているとこういうことが日常茶飯事に起こります。ここでは多くを語りませんがみんな大変だなと思います。

 

今回は自己責任なので何やってんだ俺は!で済んでしまします。

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という事でデザイン案に若干の変更を加えて、新デザインを描きました。

 

クッションも『い草』にするという事でそのイメージに。トンボ貫もしっかり付いています。でも、こっからの変更の可能性もまだまだ秘めています(笑)

 

では、話を戻して加工を行っていきます。ここで使う工具は電動ノコギリと電動トリマーとクランプ(ハタ金ともいいます)というものを使います。

 

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しっかりとクランプで加工して深さ5㎜の溝を数本切り込んでいきます。

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↑電動トリマーという電動工具です。溝を掘ったり、穴をあけたり、角の面取りをしたりできる優れものです。

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これを足の本数4本分加工します。

 

4本分作ったら、トンボ貫と組み合わせていきます。

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これを左右の脚の分作っていきます。外は日も落ちて薄暗くなってしまったので、この日の作業はこれまで。

 

この日に、鉋掛けをして、材料の墨付け、材料の切り分け、座面・背もたれの枠の制作、脚の制作が終わりました。

 

次回以降に、座面、背もたれに桟を入れていく作業と仮のくみ上げを行って行きたいと思います。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。