熊本県の郷土料理『座禅豆』の作り方。
『座禅豆』って、ご存知でしょうか?!熊本県では学校の給食でも出てくるほどメジャーな食べ物です。でも、この『座禅豆』が熊本県の郷土料理という事は知りませんでした。今回はその『座禅豆』の作り方をご紹介していきたいと思います。
熊本県の一般家庭で作るそれぞれの味。
座禅豆の特徴は甘くて、歯ごたえがある事。これにつきます。常備菜として作ることもありますし、3時のおやつに食べることもあります。お客さんが来たときにお茶請けとして出されることもあります。
熊本県ではそれぐらいメジャーな食べ物なんです。
でも、そんな座禅豆。結構な方が名前を知らない事も多いようです。私の周りもそうですし、私も長い事知りませんでした。
『あの、大豆を炊いて甘くてコリコリしたもの。』って言えば、熊本の人なら通じてしまうからなのでしょうね。私もそんな調子で生きてきましたし(笑)
このブログを読んでいただいたからには、その名前と作り方しっかり覚えていただけると嬉しいです。では、作っていきましょう。
座禅豆の作り方
材料
・大豆・・・250~300g
・砂糖・・・60~80g
・昆布・・・1枚(今回は昆布巻きを使っています。)
・醤油・・・大さじ2
・みりん・・・大さじ1
手順①
大豆をやさしく水でに洗う。この時、荒く洗うと皮がむけたり、破けやすくなります。
手順②
水3カップと昆布を鍋の中に入れる。火をつけて(弱火)沸騰する前で火を止める。沸騰すると昆布のぬめりが出て来るので注意。
約10分位経ったら昆布を取り出す。昆布は、1㎝各位に切り分ける。(今回は昆布巻きを使っていますので刻みません。)
↑昆布を取り除いた後です。
手順③
他の調味料を入れる。少し冷めてから洗った大豆を(豆がひたひたに浸かる程度。足りない場合は水を足す)に浸ける。このまま最低でも6時間浸けたままにする。
手順④
大豆が水分を含んで膨らんだら、鍋を火にかける(強火)。しばらくすると灰汁が出て来るので灰汁を取る。灰汁取りが終わったら、そのまま中火以下で約30分から40分。
圧力鍋の場合は、蒸気が出て弱火で約10分。蒸気が自然に抜けるまで待つ。
圧力鍋の場合は、大豆の皮が蒸気の排出口塞がないように必ず落し蓋をして、豆と水の規定量を守ってください。
↑水分が少し足りないので足します。
↑水分を足した後に火をつけます。
↑この泡が灰汁なのでこれをお玉などで取り除きます。
手順⑤
一旦火を止めて、②で刻んだ昆布を鍋に足します。
手順⑥
もう一度中火以下の火にかけて、ブクブクとして来たら火を止めて下さい。このまましばらく放置して冷めて来ると、大豆の皮がしわしわになります。
出来上がり。
この座禅豆は熊本県の郷土料理という事もあり、作り方も様々だと思います。この作り方は豆の中まで甘みを染み込ませたいと思ってやってみた作り方です。
お正月の黒豆なんかもこんな感じで作ります。豆を水に浸けるのが少し面倒かと思いますが、保存も効く料理なのでぜひ試してください。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。