憧れのパンを作ろう。Pain de campagne作りの道 その②
大泉洋さんと原田知世さんが主演した映画『幸せのパン』を観た。そこに出てきたパン。カンパーニュ。その素朴な風合いとパンの歴史に心を奪われた。
自作の発酵籠を使って『Pain de campagne』を作っていきます。
↓前回まで
前回、苦労に苦労を重ねてやっとの思いで作った発酵籠を使って実際にあこがれのカンパーニュを作っていきたいと思います。
とは言っても私は、パン作りに関しては素人。今までも数えるほどしか作った事ありません。だからこそ、この無謀な挑戦をしている訳ですが。
さすがに今回のレシピは、全く材料がないのでネットなどで調べました。
今回のレシピは、
強力粉・・・200g
全粒粉・・・25g
塩 ・・・小さじ1
砂糖 ・・・小さじ1
ドライイースト・・・5g
とこんな感じです。準強力粉とか書いてあるものが多かったのですが、今回はわざわざ買うのも勿体ない気がして、スルーしました(笑)
今回も前回同様に意味の分からない言葉がいくつか出ていました。発酵の時のパンチとか、発酵後のクープを入れるだとか・・・。
知らない言葉だらけで作る気も失せそうになります。でも、美味しいカンパーニュを作って食べるために何とか調べて前進前進です。
では作っていきます。
材料をボールに入れます。
水以外の材料を混ぜ合わせます。
水を材料に回し掛けながら混ぜていきます。へらなどで横から中にかけて混ぜていきます。
ある程度混ぜて、丸く成形したらラップをして30分ほど放置します。室温は30~35℃くらい。これを2回繰り返します。
ボールの中で混ぜて放置30分を2回繰り返した後の3回目は、混ぜ合わせてラップをした後、そのまま2時間位放置して2倍くらいの大きさになるくらいに放置しました。(一次発酵)
テーブルに打ち粉をします。いつの日にかパンを捏ねれるようにと作ったテーブルに陽が当たる日がやってきました(笑)
テーブルの上で丸く広げて、平らに押し広げながら生地の空気を抜いていきます。
平らにして生地の3分の1を中に折ります。
下の3分の1を中に折ります。
生地の右3分の1を中に折ります。
左の3分の1を中に折ります。
お手製発酵籠にたっぷりと打ち粉をします。
折った部分を底の中に折っていき表面を丸くした方を底の方に向けて、発酵籠に入れます。ここに濡れたふきんを被せて、そのまま30分ほど放置しました。
この間にオーブンを250℃で予熱しておきます。発酵籠から慎重に生地を取り出して、オーブンの波皿の上に敷いたクッキングシートの上に置きます。
波皿の周りの溝に水を敷き、生地にクープ(切れ込み)を入れて、そこにバターを塗ります。
そのまま、210℃のオーブンで20分焼きました。
中はこんな感じです。
出来上がりました。
Twitterのフォロワーさんに教えてもらって、入院中の病院のベッドの上で『しあわせのパン』と言う映画を観てから4か月。ついに夢にまで見た『Pain de campagne』を自分の手で作ることが出来ました。
あの映画を一人病院のベッドで観た時、私は凄く家族のもとに1日でも早く帰りたいと思いました。そして、このカンパーニュを家族の為に焼きたいと思いました。
映画の中で大泉洋さんが演じている水縞尚が言う『カンパーニュって言う言葉があるんです。その意味分かりますか?』という問いかけの答えも今回焼いてみて分かった気がしました。
うちの子供はパンが大好きなんです。それも硬めのパン。今回、このカンパーニュを作る時も『パパ、どうせパン作るなら硬いフランスパンを作って』と言っていました。
何が出来るかは、その時に言いませんでしたが作っている時もちょくちょく様子を見に来たり、このブログ用の写真も撮ってくれました。そして、焼きあがったパンを目を輝かせて見ながら『美味しそう!早く食べたいと言ってくれました。』私はずっと、この顔が見たかったし、この声が聞きたかったのかもしれません。
この憧れのパン作りを終えてカンパーニュ作りには、色々な反省点や改善点が自分の中でありますが、『美味しい。美味しい。』と言って食べてくれる妻と子供の前ではそれも必要じゃないかもしれません。
食べて欲しい人が居て、食べてくれる人がいる。本当に幸せなんだと思いました。
美味しそうに食べる二人の姿を見ながら、私は心の中で『ただいま。』と言いました。
本当に楽しかったカンパーニュ作り。
やっぱりもの作りは楽しい。
今度は何を作ろうかな。そう思いました。
最後に今回のカンパーニュを作るきっかけとなったしあわせのパンを教えてくれたフォロワーさんと発酵籠作り、カンパーニュ作りのアドバイスを頂いたフォロワーさんに感謝いたします。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。