もっと広まってヘルプマーク。
最近、Twitter等で目にするようになった『ヘルプマーク』。皆さんご存知ですか?今回はこのヘルプマークについて書いて行きたいと思います。
こういう事こそ拡散希望
私はガン患者になるまで多くの事に無知でした。特に福祉や医療については、まるで自分には関係無いと言う風な感じだったのかもしれません。
しかし、自分自身がガン患者となった今では、そう言ったことに自然と目や耳が行くようになって関心を持つようになりました。
配慮。
この言葉を私はガン患者になる前から常に気にしてきました。でも、入院患者となった時に、そうじゃなかった時の自分がいかに配慮にかけてた人間だったのかを思い知らされる日々の連続だったのです。
配慮。
私の認識では、そこに居る人、そこに在るものに心をもって行動する事を『配慮』だと思って生きてきました。
今まで、私の目の前に高齢者や小さな子供、体が不自由な人が居れば積極的に声をかけて必要であれば手助けをする。高齢者じゃなくても困って居る人や困る可能性があるのならそれを見越しての行動を心掛けてきました。
でも、自分が、がんの治療のために入院患者となってからは、あまりの周りの人達の配慮の無さに驚きました。
そして、驚くと同時に以前の自分自身を振り返ってみて恥ずかしくもなりました。
例えば、病院の廊下で私よりも健康そうな人が私目掛けて歩いて来たり、エレベーターの乗り降りでぶつかりそうになった事も一度や二度ではありませんでした。
抗がん剤治療の影響で体力、筋力も衰えて尚且つ、抗がん剤の副作用で貧血でフラフラの私目掛けて歩いて来る人。その人は悪気があるわけではなく、いつも通りに空いてるスペースをいつも通りに歩いているのでしょうし、私の目の前で方向転換をするかもしれません。
でも、それは私には分かりません。ぶつかりそうになってとっさに私が避けて転びそうになったこともありました。
体が健康なときは事前に予測して避けたり進路変更したりして歩いていたんでしょうが抗がん剤治療中はそうもいきませんでした。
だから私はいつもビクビクしながら病院の廊下を歩いていました。
患者と云う身体的、体力的に弱い立場ながら自分の身は自分で守らないといけませんでした。
ぶつかりそうになる度に危ないな~。(でも、自分も病院の廊下などで患者に配慮して歩いていたのか?)と考えたら答えは『NO』でした。
考えていませんでした。
明らかに歩みが遅い人や目に見えて体力が弱ってる人には配慮をして来ましたが若くて見た目が元気そうだと思う人には配慮をしてませんでした。
恥ずかしい限りですね。
そんな時にTwitterで知ったのが冒頭の『ヘルプマーク』なんです。
ヘルプマークとは義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
東京都福祉保険局HPより抜粋
調べてみたところ東京都が平成24年から始めた事らしいです。
一都道府県が始めたという事は全国展開してないのではないかということでもっと調べてみると、ちょっと驚きの事実が。
なんとこのヘルプマーク日本全国でも実施しているのは、ほんの僅かの都道府県だけだったのです。
実施している都道府県は東京都と京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・神奈川県・滋賀県・大阪府と9都府県のみ。(平成29年6月現在)
と非常に残念な状態です。私が住む熊本県でも実施はされていませんでした。(企業が取り組んでるケースはあります。)
『ヘルプマーク』の存在を初めて知った時に当然、熊本でも実施されているものだと思っていたので、
本当に残念です。
ヘルプマークという目印が無くても人其々が配慮をすれば良いのかもしれませんが視認性があって、言葉を発さなくても周りから配慮をされるというのは力強いし、安心できるかもしれません。
『私はガン患者で元気そうに見えますが体力はありません。だから皆さん私に配慮をお願いします。』
とは言えませんもん。だから、ヘルプマークの存在も配慮を必要として居る人が思った以上に多く存在することを多くの人に理解して欲しいと切に願います。
配慮というのは人其々かも知れませんがヘルプマークを持っている人、身につけて居る人は介助や手助けを必要としているかもしれません。
だから、そのヘルプマークを持っている人の立場になって心のある行動を心がけて欲しいと思います。
私が住む熊本県では、まだ、実施されていませんが私の心にはヘルプマークが無くとも今まで以上に周りに配慮をしながら行動して行きたいと思います。
先ずは知ることから始めよう。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。