初めての水羊羹。
お盆も明けて、蝉の声もだいぶなくなり、夜には鈴虫の声が盛んに聞こえるようになりました。でもでも、まだまだ、暑い日が続きます。そんな日々の中にやった事。
冷蔵庫の奥深くの忘れ物。
今年の夏休みの料理担当は殆どが私の仕事。だから、食材の買い出しや管理も私が殆どやっております。基本的には食べたいものや旬の食材を使った料理をするので私の場合は冷蔵庫の中で腐らせるという事は先ずありません。
でも、うちの場合は妻も料理をしますし、買い物もしてきます。冷蔵庫の管理者が二人いる訳です。
そのもう一人の管理者である妻が買って来た食材を私が使ってしまうと『勝手に使わないでよ!』と怒られる事もしばしば。
だから、私も妻が買ってきた食材には細心の注意を払っております。でも、私が使わないでいると、どんどん干からびていく野菜や、冷凍庫の中にどんどん冷凍されていく食材が後を絶たない事もあります。
毎回、毎回、お伺いを立てるのも面倒なので出来るだけ使ってはいるのですが、私が買って来たものと妻が買って来たものが夫婦なのかどうなのか分かりませんが重なってしまう事も良くあります。
だから、ご飯時の私の頭はグルグルとフル回転で食材のマネージメントをすることになります。
そんなにフル回転をしていても、たまに冷蔵庫の奥深くに眠っている食材に出くわすことになります。納豆や豆腐など。
(あぁ~勿体ない。)
と私は思って食品に申し訳なく破棄する羽目になるのです。管理者が一人なのであればこのような事も無いのですが。
今回のありました。冷蔵庫の奥深くから出てきたものが・・・。
今回出てきた食材はこれです。
そうです。『あんこ』です。
これも私が買った物ではありません。子供に訊くと妻がぜんざいを作ろうと思って、まだ寒い時期に買った物であることが分かりました。
ぜんざい。
ここ最近、食べた記憶も。見た記憶もありません。
もう一度子供に訊くと、その時一緒に買ったというお餅はとっくに食べたという事でした。
なるほど・・・。
我が家では、よくある事です。
そのお餅を食べたのが私なら間違いなく怒られる事案です。
きっと妻曰く『ぜんざい作ろうと思って一緒にお餅買って来たのに、なんでお餅食べるの?お餅買ってきて!』と。
でも、今回お餅を食べたのは子供という事で不問のようです。
で、冷蔵庫の奥深くに、このあんこが残っていたという事なんだと合点がいきました。今更、餅を買って来たとしても季節は夏です。ぜんざいなど食べたくもありません。
なので、今回は夏にちなんだお菓子を作ろうと思いました。
作るものは『水羊羹』です。
毎度のことながら作った事はありませんが、何とかなるでしょう。材料はありますからね。材料と言っても水と塩と『あんこ』と寒天くらいですから。
ただの水羊羹を作っても面白くないので中に団子を入れる事にしました。当然その団子も作ります。
水羊羹の材料
・あんこ・・・400g
・かんてん(顆粒)・・・小さじ1
・塩・・・ひとつまみ
・水・・・1カップ
団子の材料
・だんご粉・・・100g
・水・・・適量
・砂糖・・・15g
・塩・・・ひとつまみ
作り方としては、鍋に水を入れて沸騰したら寒天の顆粒を回しながら入れます。この時に常に混ぜておかないと固まってしまうので混ぜながら、寒天を回して鍋に入れて溶かしていきます。
寒天が溶けたら、あんこと塩を入れて溶かしていきます。
あんこが溶けたら、型に流し込みます。今回は真ん中に団子を入れるので、半分もしくはそれ以下の量を流し込みました。ある程度の粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。
だいたい。30分ほどで固まります。(この時に型の中を水で濡らしておくと取り出す時に簡単に取り出せます。)
固まるまでに中に入れる団子を作ります。ボウルにだんご粉を入れて砂糖、水、塩を混ぜ合わせていきます。
硬さは赤ちゃんの耳たぶよりも少し軟らかめにしました。
お湯を沸かして、その中に成形した団子を入れていきます。
2~3分ほど茹でて浮いてきたら、お水にさらして熱を取ります。
さきほど、冷蔵庫に入れておいた羊羹の中に、団子を乗せます。
もう一度、寒天とあんこを沸騰したお湯で溶かして型の中に流し込みます。
少し、一回目に流し入れた羊羹の量が多かったのと団子が大きかったので少しはみ出てしまいました。あとは、これを冷蔵庫で30分ほど冷やせば完成です。
思い付きで作った団子入り水羊羹ですが、かなりの出来栄えでした。甘さも控えめで、ひんやり、モチモチで中の団子との相性もばっちりでした。
よくよく考えれば、あの有名な熊本の銘菓に似ていましたね(笑)
まあ、冷蔵庫の奥深くから出て来た『あんこ』を使って作ったものにしては最高の出来だと思います。こんなに簡単にできるのなら是非皆さんにも試していただきたいものです。
今回は夏にぴったりの『団子入り水羊羹』の作り方でした。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。感謝いたします。